これは現代の石油王として知られる、ナッザラート・ポルポル16世の半生を描いた物語である。
ときは1990年。ポルポル14歳のとき。
ポルポルは女性にモテたくて仕方がなかった。朝起きてはモテについて考え、夜寝るときもモテについて考えていたのである。
そんなある日のこと、ついにポルポルはモテの神髄に気付くのだ。
ポルポル「金だ。金さえあればモテるに違いない。テレビで見る石油王は、みんなモテまくっているからな」
ポルポル「石油=金=モテ=美女=ハーレム。この公式が成り立つに違いない」
ポルポル「そうだ。俺も石油を掘ろう。石油をブシャ〜っと掘り当てて、モテにモテまくるぞ!!」
野心は高いが知能の低かったポルポルは、早速当時の石油王、ムハンマド・ダラダーラ3世に面会を申し込みのである。
普段はVIPとの面会しか許可しないダラダーラだが、このときは魔が差したのか、ついポルポルとの面会をOKしてしまったそうだ。
この面会が「石油王のミッシングリンク」と呼ばれるのは、これから5年先のことである。